VTuberのリアルイベントって実際どうなの?楽しいの?発展するの?
VTuber界隈の成長によって、最近はVTuberのリアルイベントが多数開催されています。私はもともとVTuberを追いかけるようになる前からいろんなイベントやライブに参加するため、地方在住だったので毎週飛行機や新幹線に乗っていたような生活を続けてきた私からするとVTuberのリアルイベントが増える傾向は大歓迎です!
しかしながら、実際にリアルイベントに参加したことがない方からすると、VTuberなのにYouTube以外で活動???って思う方がいたり、個人的にVTuberのリアルイベントと人間のリアルイベントでは傾向が違ったりしているように感じますので、私見含めVTuberリアルイベントの紹介とかしていこうと思います。
傾向の違いについては、もっとこういう風になったほうがいいかもってマーケティングをかじっている私が上から目線でコメントしたいと思います()
VTuberのリアルイベントって実際どうなの?
単純に楽しいです(個人の感想)。
VTuberのリアルイベントの傾向として大きく分けて以下3つかなと思っています。
3つそれぞれが独立しているわけではなく、複合されているものもあります。
- ライブイベント
- トークイベント
- 接近イベント
ライブイベント
VTuberとして会場にてスクリーンの中で歌ったり、踊ったりします。
私が参加したものでは、ライブ会場にてステージ上にスクリーンを設置し、そのスクリーン上にて3DのVTuberが歌ったり、踊ったりしているものが多いです。人間とライブとの違いとしてははスクリーンに演者が映し出されていること以外はあまり変わりはないと思います。
VTuberのライブイベントでは如何にリアルに近づけるかという面と、VTuberでしかできない映像表現の追求が人間のリアルイベントとの大きな違い、売りだと思います。
演出面で衝撃を受けたのは花譜ちゃんの1stライブ「不可解」でした。
リアルとバーチャルの共存の仕方が、今のVTuberのライブイベントの正解かなと見たときに思いました。
ライブに参加した感想を書いているのでよかったらどうぞ。
トークイベント
ここでイメージしているのは、普段のYouTubeにて行なっているコラボ企画みたいなものです。最近のイベントではTGS(東京ゲームショー)でのステージでVTuberがコーナーで出演したり、VTuberLandでの大型コラボでワードウルフをしたりという、ライブ以外のイベントをトークイベントとして分類しました。こちらも大きなスクリーンにVTuberが映し出され、会場のお客さんの声や配信のコメントにリアルタイムに反応します。人間のトークイベントとは大きな違いはなく、できる企画がVTuberに特化したものになることがあります。
またYouTube等の配信とリアルイベントの違いは、自分たち観客側のリアクションなどを共有できたり、観客の一部の人と一緒にやりとりしたりできる部分かなと思います。
第2回開催のためにクラウドファンディングが開始された「ナゴヤVtuberまつり」などが該当すると思われます。こちらはライブとトークの複合イベントかもしれませんが。
接近イベント
いわゆる推しと1対1でお話しできて、チェキをとったりできる楽しいイベントです。
接近戦とは握手会などで、アイドルや声優の推しメンに直接会うこと。
個人的にめちゃくちゃ好きなイベントです。しゃべフェスやCDのリリースイベントなどがこちらに分類されます。モニターとカメラがあり、モニターにVTuberが写っており、VTuberからはカメラからお客さんをみて会話ができます。VTuberの音声がスピーカーだったり、マイク付きヘッドセットをつけて会話するなどいろいろ工夫されています。ただし、マイクやスピーカーを通して会話するため、人間の接近戦よりも、音量の調節が難しく周りの人に会話がダダ漏れになったり、まるで公開処刑のように晒されることもあります。
私が参加したときのそらちゃんや富士葵ちゃんのリリースイベントではVTuberと話す人と他に待っている人たちの間に仕切りが用意されており多少マシでした。
推しと話せるイベントはVTuberだろうが人間だろうが変わらず最高です。
どんどんVTuberの接近イベントが増えて欲しいです(切実)
接近イベントはVTuberだろうが人間だろうが経験したことがない人が多いと思いますので、接近戦を楽しむコツを書いた記事があるのでよかったらどうぞ(宣伝)
VTuberと人間のリアルイベントの違い
一番大きな違いは演出の違いだと思います。歌いながら滑らかに衣装チェンジしたり、消えたり、増えたり、 光ったり、生身の人間で行うにはお金がかかったり、そもそも不可能なことができます。
しかしながら個人的には、VTuberのライブの演出など技術面でいまのところ1番感動する要素はリアルとバーチャルの融合です。つまり如何にリアルの会場にバーチャルの存在を馴染ませたかによって、より衝撃を受け、単純にすごいと思えました。
初音ミクがARで生バンドを率いてライブする様子の最初の驚きはとてもインパクトのあるもものでした。
花譜ちゃんの1stライブ不可解では3枚のスクリーンを活用し、生身のバンドメンバーをスクリーンの中に入れるようにすることで、バーチャルとリアルをそれぞれ近づけて、2つの境界線を曖昧にしていたように思えます。
またSPWN主催の映画館で行われるイベントではスクリーンの中での奥行きの表現とVTuberの動きの滑らかさの技術が素晴らしく、背景がリアルな場合、擬似AR(勝手に言ってます)を実現しているように感じました。
最近あったDIVE XR FESTIVAL supported by SoftBankでは、没入感型XRライブと銘打っており、会場の横にも細かいスクリーンを用意し、逆に会場全体をバーチャルに近づけることで擬似VR(勝手に言ってます)を目指したような表現になっています。
VTuberのリアルイベント、特にライブイベントでは技術や演出の仕方に様々な工夫が行われており、イベントごとで毎回違った体験ができることは、発展途上とも言える今の時期は、イベント内容だけじゃない部分でも楽しめるいい機会かなと思えます。
リアルイベントは楽しいのでとりあえず参加してみましょうということだけ言いたいです!以上!
好き勝手考察してみた
ここからは運営とかでも業界の人でもないので、一消費者が勝手に外から眺めている限り、気になっていることについて好き勝手考察・提案(?)していきます。
VTuberってあまり集客できてなくない?
先日のDIVE XR FESTIVALやニコニコ超会議内で開催され バーチャルさんがいっぱいなどいわゆるフェスやごった煮イベントと呼ばれるもの。このようなVTuberイベントではなぜか人気者ばかりを集めたとしても、即完売、チケット全然当たらないなどということがあまりありません。
しかしVTuberそれぞれのリアルイベントの集客効果が弱いわけではありません。単独イベントでは大抵抽選チケットは全然当たらず、とうぜん先着順の一般チケットは秒で売り切れてしまうという現実があります。チケットが手に入れづらくてつらいです。
ごった煮形式で集客力が弱まってしまう原因について個人的に以下のことがあると思っています。
- 推しの活躍する時間が減る
- リアルイベント自体に慣れておらず、メインじゃないため億劫になる
- 推し以外がわからないから、他の人が出てる時間が不安
- お金がないから取捨選択の結果、あきらめる
- 配信が見れるから現地に行かない
1番は推しの活躍する時間が減ってしまうために、その推し以外はあまり興味がないのに満額払わなければならないのか、という心理が働いているのかもしれません。
またリアルイベントに慣れていないといろんなファンがたくさんいるアウェイな場所(と思い込んでいて)、楽しみ方もわからない演者ののときにどうすればいいのかという状況に対して不安に思っている人もいるかもしれません。当然単独イベントの場合は、ずっと推しが出ていますし、まわりは同じ推しのファンの人たちばかりでホーム感があり安心感は強いです。
お金の問題も大きいと思います。全部のイベントに脳死で申し込み続けられる人ばかりではないので、より行きたいイベントのために単独イベント以外は我慢できてしまうする人も多いと思います。私は脳死で申し込んで一切我慢できませんが。
リアルの人間の場合は、見られる機会が少ないため、推しのリアルイベントは1秒でも見れるなら全部参加するという考えのオタクが結構いると感じますが、VTuberというものは、日常的に動画や配信を見ることができ、比較的身近に感じることができるという部分によってリアルイベントに行かなくても満足できる層を育成しているということは、逆に新たな市場開拓としてポジティブに捉えられるかもしれません。
最近ではVTuberのリアルイベントは有料・無料問わずネット配信が主流となってきました。CDからデータダウンロード、ストリーミングと広がっている音楽提供方法の遷移と同様にリアルイベントも現場だけでなく配信での売り上げ向上もあわせて目指すことも1つの発展の方向性だと思います。会場のキャパシティ以上のお客さんを獲得することができたり、ライブビューイングではなく、自宅でみれる配信にすることでTwiiterによる実況などによる宣伝効果、タイムシフトなどによって後日見られることで、当日の視聴者の感想によって、新たな視聴者を増やすことなど、多くのメリットがありそうです。
でもやっぱり集客は増やしたいし、ごった煮イベントはよくないの?
ごった煮イベントや対バンに出る演者側には、新たなファン層へリーチできるという大きなメリットがあり、ごった煮イベントがよくないということはありません。みなさんも、イベントで印象に残った人を調べたり、新たに推しになった経験はあるんじゃないんでしょうか?
単独イベントじゃなくても集客する方法はいくつかあると思います。現状で個人的にお客さんを呼べそうな形式について箇条書きしてみます。
- 同じ箱で固めたイベント
- 関係性が強いVTuber同士のイベント
- 単純にリアルイベントの強い少数の演者だけにする
VTuberのファンはVTuber同士の関係性から生まれるできごとが大好きです。にじさんじや.LIVE、ホロライブのような箱と呼ばれるところに所属している人たちは内部コラボやリレーという形で、多くの人を連続して見たり、VTuber側も内輪ネタを話すことで必然的にほかのVTuberを知ったりすることが多くなります。
関係性が強いVTuberとは、箱関係なく、頻繁にコラボをしたりしている人たちです。四天王やそらあおのように呼称がついている人たちは特にわかりやすいんじゃないでしょうか。ぽこぴーのように外部コラボを多くやっていると企業・個人関係なく、多くの人たちと関係性を築いています。
そこでごった煮イベントを開催するためのジャストアイディアを書いておきます。適当に聞き流してください。
もしイベントを開催する場合は、イベント発表前にコラボ動画・配信をすることです!
可能なら複数回コラボ企画を行うとより効果的だと思います。重要なことはイベント発表前に行うことです。イベント発表後にコラボ企画しても宣伝に取れれてしまい、効果が半減しますが、事前に何度かコラボしたうえで、イベントが発表されると「仲のいい人たちが一緒にイベントに出る!おもしろそう!」となるはずです。VTuberファンは推しがコラボした相手に対して、推しが好意的だったら同じように好意的な反応を取りやすいです(当社比)
ちょっと脱線するんですが、単独イベントにいくら関係性が強いVTuberだとしても、後から出演発表するのはやめておいた方がいいです。基本的にファンは推しの時間が減ることを嫌います。最初から出演することを発表して単独イベントではないことを周知しておくか、完全なサプライズでの登場にするほうがいいです。サプライズの場合、会場の人たちはだいたい好意的に見てくれます。
VTuber地方イベントはおすすめ!
VTuberは普段メインとしている活動場所はYouTubeなど ネットです。そのため、都心以外にもファンを多く作れる可能性があり、事実地方にも多くのファンが存在します。普段都心でたくさんライブに出ている地下アイドルの場合、地方でのイベントでは濃いファンが数人しかいないということはよくありますが、VTuberの場合は普段はネットで活動しているおかげで地方にも地元のファンがいますし、遠征してくるファンも当然いますので、結構集客できてる印象があります。
YouTubeとかで視聴者の傾向を見て、ファンが多い地域でリアルイベントを開催すると地方のファンの育成や地方イベントをやってくれるVTuberの印象ができ、他の地域のファンも増えるかもしれません。
個人的に地方イベントは旅行的な感覚でいけるので、時間さえ調整できればだいたい行きますのでどんどんやってほしいです。
VTuberなのに都心でイベントしすぎでは?
1つ前のテーマにも関連するんですが、せっかくVTuberなのにいっつもイベントは都心ばっかりで嫌だって思っている方も多いのではないのでしょうか。
画面とマイクとスピーカーがあれば地方でもイベントができるのではないかって疑問があるかもしれませんが、VTuberだから地方イベントがしやすいわけではない理由について考えてみようと思います。
- 現地にスタッフが必要なため。
- トラブル発生の不安
- お金がかかる
1つ目は少なくとも会場設営スタッフが現地に必要となるためです。リアルだろうがバーチャルだろうがVTuber本人が現地に来なくてもよくなったとしても、現地には配信環境が必要となります。完全に現地の外部スタッフ(会場スタッフ)だけに任せることも不可能ではありませんが、基本的に最低でも内部スタッフは現地に行っている場合が多いようです。現状VTuber自身も現地に行くことが基本です。
2つ目は遠隔配信による通信や機材トラブルの不安です。リアルイベントのトラブルは普段の配信トラブル以上に気を使っています。またカメラやマイクとスピーカーによる双方向のやりとりがイベントの醍醐味の一つだと思っていますので、通信環境を考えると近くにいることが一番安心します。5Gに期待しましょう!
3つ目はファン側もよくわかっていると思いますが、単純に上記理由により都心よりお金がかかります。交通費、運搬費、宿泊費諸々。リハーサルや現地機材確認などの容易さも近場のほうが圧倒的ですね。
都心でイベントが多い理由は、VTuberもリアルの人間の場合でもあまり変わりません。その代わり、現地に会場設営を頼む、もしくは同時に複数地域で準備しておけば、物理的に不可能なイベントに出演することも不可能ではないのがVTuberの強みだと思います。地方に来てほしい人がいたら全サポートをする会場を作り上げたらわんちゃんいけないですかね?
最後に
好き勝手VTuberのリアルイベントについて、考察してきました。
もっとこういう理由だよ!とか知っている人とかいたら教えてもらえると助かります。自分のリアルな仕事にも活かせそうなので()
今回の記事で言いたかったことは、
これからもVTuberのイベントをどんどん開催してくださいってことだけです!
イベントが被らなければだいたい全部参加したいと思っているので。